PMSによる身体の症状

2018年02月09日
PMSによる身体の症状

毎月訪れる月経は、女性であれば避けることのできないものです。
この月経が来る3~10日前の身体の不調がおこり、月経が始まるとともに症状が軽減したり消えたりするのが、月経前緊張症です。
premenstorual syndoromeの頭文字を取って、PMSと略されています。

具体的な身体の症状としては次のようなものがあげられます。
生理前は体がだるい、頭痛がする、肩こりがひどいなどの訴えが多くみられます。
頭痛は偏頭痛のことも多いです。
これらの症状で学校や仕事を休むことを考えるという人も少なくありません。

体がだるいし頭痛もあるけど熱はないと学校も仕事も頑張ってしまうのが日本人の気質のようで、鎮痛剤で頭痛を凌いで仕事をしている人が大半のようです。
また、お腹や下腹が張った感じや便秘などのお腹の不調もよく見られます。
乳房がパンパンに張って固くなったり乳房が痛くなる人もいます。

眠くて仕事にならないといった、ひどい眠気もよく見られる症状です。
大切な試験なのに眠くて頭が回らず全然できなかったということもあります。
大事な試験の時に眠いだなんてどれだけ弛んでいるんだと思われがちですが、これもPMSの仕業です。

また、体や足がむくむという訴えも多いです。
生理前は靴が窮屈になるから、それがもうすぐ生理が来るサインだと判ると言う人もいます。
むくんだ分だけ体重も増えるし、むくみの自覚はないけど生理前に体重が増える人も多いです。

お肌の不調もあります。
生理前にニキビが増えたり肌荒れがひどくなることもよくある症状です。

このような症状が生理が始まる3~10日前から現れて、生理が始まると徐々に軽減したり消えたりして、生理の3日目くらいにはすっかり良くなっているということがPMSの特徴です。

しかし、長い人では1か月の3分の1から4分の1がPMSの症状のために体調不良になっている、ということになります。
生理のある女性の約40%にPMSの症状がみられ、そのうち2~10%の人は日常生活にも支障を来しているというデータがあります。

女性が社会に出て働くのが当たり前になってきました。
女性を雇用する立場の人たちや社会全体が、PMSを正しく理解する必要があるでしょう。

PMSで身体がだるい時に仕事は休めるか

2015年に22歳から34歳の働く女性112人を対象に、生理休暇を使ったことがあるかどうかを尋ねた調査結果によると、生理休暇を使ったことがある女性はわずか5.4%でした。
94.6%の人は生理休暇を使ったことがないという結果です。

肌荒れやニキビ程度の理由で仕事を休む人はいないでしょうが、頭痛や体がだるいといった時は、かなり無理をしているのではないでしょうか。
生理休暇を使ったことがない人にその理由を聞くと、そんなことを申し出せる雰囲気の職場ではない、周りに生理休暇を使ったことのある人なんていないし自分が第一号になるのは嫌だ、男性の多い職場だから、生理休暇を使うと無給になるので無理な時は有休を使う、などでした。

また、「だから女はダメなんだ」などと女性に対してマイナスイメージを持たれたくない、と言った感じの負けず嫌いのために無理をしている人もいるようです。

生理休暇は労働基準法で認められた休暇ですが、休んだ日の報酬に関しては定めがありません。
企業によっては無給となっていることもあるので、わざわざ生理がつらいから休ませてほしいとは言わずに有給休暇を使う人も少なくないようです。

大半の人はPMSの症状がつらくても仕事を休むことはできず、出勤して仕事をこなしているのが現状です。
日本の女性は本当に我慢強いことの証明でしょうか。

しかし、PMSは婦人科で適切な治療を受ければ、不快な症状やつらい症状をコントロールすることができる疾患です。
低用量ピルを飲めば、今までのつらい症状が楽になります。

低用量ピルは、鎮痛剤を飲むよりもずっと体には優しい治療だと考えられています。
PMSかもしれないと思って婦人科を受診して治療を受けた女性は、異口同音に「もっと早く婦人科を訪れて治療してもらえば良かったな」、「もう歯を食いしばって無理をしなくても元気に働ける」などと話しています。

PMSと一口に言っても程度は様々ですが、日常生活にも支障を及ぼすくらいに辛い人は、恥ずかしがらずに婦人科を受診するのが、解決の近道でしょう。
また、社会全体がPMSのことを正しく知って理解する必要があります。